【人前で話す緊張を克服する】3つのステップ 臨床心理士が解説

人前で話す緊張を克服する3つのステップ

人前で話す際に緊張や不安を感じるあなたへ

多くの人が「人前で上手に話せない」と悩みつつ、なかなか改善できない理由は何でしょうか?
それは、緊張の原因を正確に把握し、適切な対処法を選び、それを習慣化する方法を知らないからです

この記事では、臨床心理士としての豊富な経験をもとに【人前での緊張を克服する3ステップ】を紹介します

ステップ1では緊張の原因を明確に診断し、ステップ2では心理学に基づいた対処法を選択、そしてステップ3でその対処法を習慣化するための秘訣を解説します

多くの人が陥る悩みの落とし穴や、緊張を生む思考の偏りについても深掘りしますので、自信を持って堂々と人前で話せるようになるための手助けとなるでしょう

ぜひ、この記事を読み進め、自信を持って堂々と話せる新たな自分を発見してください

目次

人前で話す緊張を克服する3ステップ

人前で話す緊張を克服するには、これからご紹介する【緊張克服3ステップ】で取り組むことが効果的です

その【緊張克服3ステップ】とは

  • ステップ1)人前で話すことに緊張や不安を感じる正しい原因を知る
  • ステップ2)その原因別に、ふさわしい対処法を取り入れる
  • ステップ3)そしてその対処法を継続する

です

【緊張克服3ステップ】が効果的な理由

この【緊張克服3ステップ】が有効な理由は以下のとおりです

多くの人は人前で話すことに対する緊張や不安を抱えながらも、その正しい原因が分からず、適切な対策を取ることができていません
そのため、緊張を克服することが難しくなってしまっていたのです

ですので【緊張克服3ステップ】では、まずステップ1で「あなたが感じる緊張」の原因を特定します

次にステップ2で、その原因に合わせた対処法を心理学から学びます

そして最後のステップ3で、選んだ対処法を継続する秘訣をお伝えします

このように、正しい原因の特定、適切な対処法の選択、そして継続への工夫を組み合わせることで、確実に人前で話す緊張を和らげることができるでしょう

なぜこれまで緊張を克服できなかったのか

おそらくあなたもこれまでに何度も人前で話すことの緊張を克服しようと努力してきたものと思います
でも、なかなか思うようにいかなかったからこそ、いまでも悩み、このページにたどり着いたのではないでしょうか

なぜこれまでの努力では緊張を克服できなかったのかというと

  • 落とし穴1)根拠のある正しい情報が得られていなかった
  • 落とし穴2)取り入れた対処法が間違っていた(合っていなかった)
  • 落とし穴3)対処法を続けることができなかった

といった「緊張克服ができない落とし穴」にハマっていたからだと思います

今は良かれ悪しかれ、様々な情報がカンタンに手に入りますが、誤った情報も混ざっていますので、正しい情報を見極めることが難しくもあります

また、正しいと判断して何かしらのやり方を選んでも、それがあなたに合っているかどうかはわかりません

そしてさらに、そのやり方を続けることが難しいという問題もあります

このように、人前で緊張するという悩みを克服することが難しいのも原因があるのです

つまり、人前で話す緊張を克服しようとした場合でも

  • 落とし穴1→正しい情報が得られていなかった
  • 落とし穴2→あなたに合った対処法ではなかった
  • 落とし穴3→緊張克服の対処法を続けられなかった

といった問題があったものと思います

あなたが緊張を克服できなかったのはあなたの「メンタルが弱い、心が弱い」からではありません!
緊張を克服するための、正しいステップを進めてこなかっただけなのです

そこで、これら「悩みの克服ができない落とし穴」を踏まえてあなたに【緊張克服3ステップ】を提案しています

【緊張克服3ステップ】の根拠:心理学的アプローチ

改めて、ここでお伝えする【緊張克服の3ステップ】をおさらいしましょう

  • ステップ1)人前で話すことに緊張や不安を感じる正しい原因を知る
  • ステップ2)その原因別に、ふさわしい対処法を取り入れる
  • ステップ3)そしてその対処法を継続する

まず、ここでお伝えしている内容は、心理学的アプローチに基づいた考え方です

というのも、人前で話すことへの緊張は心理的な要因が大きく関わっています
緊張も不安も、それそのものは人の心が持つ自然な反応ですが、それら緊張や不安がいきすぎてしまうとよくありません

ですので、緊張と不安のメカニズムを心理学的に理解し、その原因を特定することが、適切な対処法を見つける第一歩となります

(ここまでがステップ1です)

さらに、緊張の原因は人により異なります

ある人は、過去の失敗経験が影響しているかもしれません
またある人は、完璧主義的な性格からくる緊張かもしれません

このように人により緊張の原因に違いがあるため、一般論ではなく根拠に基づいた心理学的アプローチが大切なのです

(ここまでがステップ2です)

そして最後に、それらの緊張克服への対処法を継続させるにもいかに続けるか(習慣を形成するか)の心理学的メカニズムを活用することも大切です

三日坊主では、どんなに適切な方法でも悩みを改善することはできませんからね

(ここまでがステップ3です)

このように、

人前で話す緊張を克服するには、一貫して心理学的な視点とアプローチが不可欠

なのです

これらはいずれも、私が20年以上の臨床心理士としてのキャリアの中で、その有効性を体感してきました

このアプローチを通じてあなたは着実に緊張を克服し、そしてきっと、今までよりも堂々と自信を持って人前で話すことができるようになるでしょう

それでは次のパートでは、さっそくあなたの緊張の原因がどこにあるのかについて学んでいきましょう

人前で話す際の緊張の原因を理解する ステップ1

人前で話すときの緊張を克服したいのであれば、まず手始めに自分の緊張の原因を理解することがとても重要です

緊張の多様な原因と一般的な対処

実は、緊張の原因には様々なパターンがあり、一人ひとり異なっています

例えば

過去の失敗体験があるせいで恐怖心が強くなってしまうパターン

あるいは

自己評価が厳しすぎることで不安が強くなってしまうパターン

さらには

準備不足や経験不足から来る自信のなさのパターン

などです

つまり、単に「緊張する」ということだけでなく、その背景にある原因を把握することが大切なのです

なのに多くの場合、原因は考えずに

「話し方を身に着けよう」
「とにかく慣れれば大丈夫」

などのアドバイスがされがちです

これではうまくいきませんし、それどころか失敗経験の元になりやすく、かえって緊張の克服に悪影響となってしまうことさえ、あるのです

だからこそ、まずは自分の人前で話すことの緊張の原因を把握することが最初のステップになるのです


ちなみにこうした「原因を把握してそれにあった対処をする」という考え方は他の分野では当たり前に行われています

例えばあなたが「頭痛」になったときを想像してみて下さい

単に「頭が痛い」から、鎮痛剤を飲むという対処も、確かにあります
それはそれで、その場を凌ぐことはできますが、本当に頭痛を改善しているわけではありません

その頭痛の原因が

  • 片頭痛なのか、
  • 寝不足なのか、
  • ひどい肩こりに夜ものなのか、
  • 二日酔いのせいなのか…

こうした原因を把握することで対処法は変わってきます

そしてこのアプローチは、体の不調にだけ使われるものではありません
例えば、勉強においても同様です

「成績を上げたい、上げよう」と考えたときに

  • 苦手科目の補強が足りないのか
  • 取り組んではいるものの、練習量が足りないのか
  • 基礎はできているけど、応用が苦手なのか

などなど、原因が把握できると、対処の仕方が変わります


このように、様々な面で問題の原因をしっかりと捉え、その原因に合った対処法に取り組むことが、その問題を改善し、克服させるための重要なやり方なのです

ですので、人前で話す緊張を克服したい場合もまずは自分の緊張のタイプを正しく理解することから始めましょう

緊張の原因を診断するチェックリストを活用する

ではどうやって、その原因を把握するのかというと、

チェックリストの利用

をオススメします

チェックリストであなたの緊張の原因について大まかな傾向を掴み、それにあった対処法を実践していけばいいのです

確かに、専門の心理カウンセラーと話しをしながら人前で話すことの緊張の原因を探っていくことのほうがより正確な情報や結果が得られることもあるでしょう

ですが、人前で話すのが苦手なあなたにとって、誰かと話して自分のことを伝えるということそのものも、緊張や不安の原因になってしまうのではないでしょうか

そうして人と話すことをためらってしまい、そのせいで自分の原因を把握することができず、次に進むことができないのではあまりにもったいないことだと思います

その点、チェックリストならご自身のペースで、取り組むことが可能です
また、時間もそれほどかかりませんし、費用だってそれほどかかりませんからね

もちろん、チェックリストとプロの心理カウンセラーとを両方活用できたら一番いいですね!

さて、

「そんな緊張の原因を把握するチェックリスト、都合よく手元にないよ」

というあなたの声にお答えして、私がチェックリストを作成しました

以下のチェックリストに取り組んでいただくことであなたが人前で話すことに緊張を感じてしまう原因を把握することができます

ではさっそく、以下のチェックリストをご覧ください

人前で話す緊張の原因診断 チェックリストの使い方

このチェックリストでは、あなたが人前で話すときに感じる緊張や苦手意識の原因を判定します
ぜひあなたの原因を把握して、適切な対処法を取り入れていきましょう

診断チェックリストでできること

  • あなたの人前で話すことの緊張がどのような原因によるものかを把握できます
  • そしてその原因別に、対処法を知ることができます
  • それにより、緊張を克服する具体的なステップがわかります

診断チェックリストのやり方

質問は全部で28問あります

それぞれの項目を読み、あてはまる場合はチェックボックスにチェックを入れて下さい

すべての質問を確認したら、最後に【判定する】ボタンを押すと、あなたの緊張の原因として考えられるものが表示されます
なお、複数の原因が考えられる場合はそれらすべての原因が列挙されます

また、それぞれの判定結果に関する詳しい解説パートもご案内します

なお、質問への回答はあまり深く考え込まず、当てはまると思うものにチェックを入れてください
判定結果の精度を高めるために、なるべく正直に答えることをおすすめします

人前で話すことの緊張をぜひ克服したいと考えていたら、ぜひこの診断チェックリストを活用して原因を特定し、あなたの緊張克服にお役立て下さい

なお、このチェックリストは臨床心理士としての経験等に基づいて作成したものであり、医学的な診断とは異なります

人前で話す緊張の原因診断 チェックリスト

質問1-7









質問8-14









質問15-21









質問22-28









チェックリスト 判定結果

あなたが人前で話すことに緊張が強い原因は…



いかがでしたか
あなたの感じる緊張の原因は明確になりましたか

それではここから、原因別の対処法について解説していきますね

上の判定結果に表示された「対処法はこちら」のリンクからも該当の対処法に移動することができます

緊張の原因が「考え方」にある場合の対処法 ステップ2-1

ここではあなたの【考え方】の面に原因がある場合の対処法です

人前で話すときの緊張の原因が【考え方】にある場合の対策はズバリ、【考え方の癖を見直していく】ということです

自分を苦しめる考え方の癖

ここに当てはまったあなたはおそらく、以下のような自分自身を苦しめてしまう考え方の「考え方の癖」があるのではないでしょうか

考え方の癖1)完璧主義、すべき思考

「〜でなければいけない」という考え方、中でも「完璧主義」は「完璧でなければならない」と妥協を許さず、小さなミスも認められない考え方の癖

考え方の癖2)悲観的な拡大解釈

小さなネガティブな出来事を必要以上に大きく捉え、それを将来にわたる大きな問題と結びつけてしまう考え方の癖

考え方の癖3)マイナス化思考

良い出来事や成功などプラスのことは過小評価してしまい、ネガティブな側面や失敗にばかり焦点を当ててしまう考え方の癖

考え方の癖4)心のフィルター

ポジティブな情報や出来事を無視し、ネガティブな情報だけを拾い上げてそれに基づいて物事を判断する考え方の癖

考え方の癖5)結論の飛躍

些細な出来事などに対して、根拠もなくネガティブな結論に飛躍してしまう考え方の癖


自分自身に対して、あるいはまわりの人や出来事に対して、こうした偏ったものの見方や受け取り方をしてしまうと、必要以上に苦しくなってしまいます

だから人前で話すということに対しても

「ミスをしたら、もう終わりだ」
「完璧にしなければいけない」
「まわりと比べて自分のはダメだ」

などと思い込んでしまうのです

考え方の癖を修正する具体的な方法

では、こうした「自分を苦しめてしまう考え方の癖」に対して、どう対処していけばいいでしょうか

多くの場合

「前向きに考えよう」

などのように考えてしまいがちですが、それは間違いです

考え方のクセを無理やり前向きに、ポジティブに切り替えようとする必要はありませんし、実はそもそも、考え方の癖を変えようとすることは、すべきではないのです

むしろ、無理に変えようとしてしまうと心が反発してしまい、かえってうまくいかなくなってしまいます

なので考え方を切り替えようとすることはやめ、自分の「考え方の癖」が出てきてもそれはそれとしていったん受け止めて下さい

そのうえで、別の視点、別の見方や受け取り方を意識して取り入れていくという対処法を取るのです

具体的には、

  • 良いところを見つけて記録する
  • 過去の小さな成功体験を思い出す
  • 違う面から見てみる

といった対策があります

以下に説明しますね

良いところを見つけて記録する

そもそも人はだれでも、ネガティブなものに注意を向けやすい傾向があります
これは自分の身を守るために必要なメカニズムです

ですが、それを理解したうえで、意図して敢えて人の良いところや良かった出来事などの身の回りのポジティブな側面に焦点を当てることを心がけるのです

そうすることで日頃、してしまいがちなネガティブな見方を修正することができます

過去の小さな成功体験を思い出す

過去の出来事も、振り返るとやはり「嫌なこと、うまくいかなかったこと」ばかりだったように見えてしまうことも多いものです

そんなときに、冷静に過去を見直して、見落としていた小さな成功体験を改めて思い出してみることを心がけて下さい

違う面から見てみる

さらに、目の前の出来事を、いつも見てしまう見方と「異なる視点、異なる角度」から見ることを意識してみましょう

これは何も「良いところを見る」だけではありません
「別の人の視点で見たら、どう見えるか」といった見方で構いません

そうすることで「失敗」と思っていたことも実は学びや教訓が得られていたことに気付くこともありますし、

また目の前の事柄に関しても、単に不快、不愉快だと感じていたものの実は成長のきっかけや自分のためになっていたと感じることもあるでしょう


このようなことを日頃から意識して取り入れていくことで、少しずつ考え方のクセを修正できます

そしてそれにともなって、あなたの「人前で話すときに緊張する」という悩みも軽くしていくことができます

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緊張の原因が「まわりを気にしすぎる」ことにある場合の対処法 ステップ2-2

ここではあなたの【まわりの評価や反応を気にしすぎてしまう】ことに原因がある場合の対処法です

人前で話すときの緊張の原因が【まわりの評価や反応を気にしすぎてしまう】ことに強く影響されてしまうのなら、【感情の調整スキル】を身に着けましょう

他人の反応に過剰に反応する心の傾向

ここに当てはまったあなたはおそらく、以下のような心の傾向があるのではないでしょうか

自己評価が低く、他人と自分とをすぐ比較してしまう

そして特に、自分が劣っていると考えてしまう

まわりの反応への意識が過剰で相手の表情や話し方、ひそひそ話などを気にしすぎてしまう

そしてたいてい「自分のことを悪く言っている」などと考えてしまう

強い承認欲求があり、まわりから認めてもらいたい気持ちが強い

その気持ちが満たされないとすぐに不安定になってしまう


自分自身に対して、あるいはまわりの人や出来事に対して、こうした偏った心の傾向があるとやはり、必要以上に苦しくなってしまいますよね

だから人前で話すということに対しても

「批判されたらどうしよう」
「笑われたらどうしよう」
「失敗したら恥ずかしい」

などと思い込んで、過剰に不安や緊張が高まってしまうのです

感情をコントロールする実践的なテクニック

では、こうしたまわりの評価や反応を過剰に気にしてしまい、感情が不安定になってしまうことに対してどう対処していけばいいでしょうか

多くの場合、

「気にしないようにしよう」
「大丈夫、大丈夫」

などと自分に言い聞かせてしまいますが、それは間違いです

実際にはまわりの反応やリアクションが気になって緊張が高まっているのに「大丈夫」などと言い聞かせても、頭と感情とが矛盾していますよね

実際は、全然大丈夫ではないわけですから

感情の力は強いので、頭(理性)でコントロールしようとして無理やり抑え込もうとしても、かえって感情を強く感じてしまうのです

なので、感情を理性で無理に抑え込もうとすることはやめましょう

そして、以下に紹介する感情を調整し、バランスを取るための対処法を取り入れて下さい

具体的には以下の方法があります

  • 注目する焦点を変える
  • 呼吸法で感情の波を落ち着ける
  • 自分をいたわり思いやる言葉をかける

それぞれ、解説していきますね

注目する焦点を変える

不安や緊張が高まってしまうとますます相手の表情に意識が向いたり、あるいは自分のドキドキや冷や汗、緊張している内面に目が向きがちです

そしてその結果、ますます不安や緊張が強まってしまうという悪循環…

なので、あえて注目する焦点を変えましょう

壁の模様でもいいですし、足の感触や自分の座っている感触でも構いません

注目する焦点を切り替えて、必要以上に感情が高まるのを抑えましょう

呼吸法で感情の波を落ち着ける

人前で緊張すると、自然と浅く早い呼吸になりがちです

そうすると交感神経が活発になり、不安な気持ちがさらに高まってしまいます

そこで意識的にゆっくりと呼吸するように心がけ、心を落ち着ける副交感神経を働かせましょう

また、呼吸に集中し、空気の出入りに意識を向けることで、頭に浮かんでくる不安を引き起こす考えからちょっと距離を置くこともできます

自分をいたわり思いやる言葉をかける

人前で緊張しているときは、焦りもあって「なんでいつもこうなんだ…」と自分を責めてしまったり、「早く落ち着かないと!」と自分を追い立ててしまうことがあります

そうしたときには、意識して自分に対して思いやりの言葉をかけてあげてください

「自分は頑張っている」
「完璧でなくても大丈夫」
「こんな場面、誰だって緊張するよ」

など、自分が安心できるような言葉を自分にむけて言ってあげることで感情が安定していきます


このような対処法を日頃から意識して取り入れ、継続していくことで、感情を効果的にコントロールできるようになります

そしてそれにより「人前で話すときに緊張する」という悩みも軽くしていくことができます

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緊張の原因が「人と関わること自体が苦手」にある場合の対処法 ステップ2-3

ここではあなたが【人と関わることそのものに緊張や不安が強い】ことに原因がある場合の対処法です

人前で話すときの緊張の原因が【人と関わることそのものに緊張や不安が強い】ことにある場合の対策として、【行動面からアプローチしていく】ことを提案します


まず、整理していただきたいのですが

「人前で話す」ことの苦手さ と 「人と話す」ことの苦手さ 

言葉はよく似ていますが、シチュエーションは違います

「人前で話す」は会議やプレゼンなど集まった人の前で話すということです

一方で「人と話す」は友人関係や職場での人間関係のように一対一や少人数の相手と話すということです

つまり「人前で話す」ことが苦手な場合、そもそも「人と話す」ことも苦手…ということもあるわけで、ここではその傾向が強い場合の対処法になります

人付き合いに対する不安の理解

そして、ここに当てはまったあなたはおそらく

  • 人付き合いに対して消極的
  • 人と話すことに不安が強い
  • 人前で話すことを想像するだけで緊張する

といった傾向があるのではないでしょうか

こうした傾向があると「人前」で話す以前の問題として人と話す、つまりは誰かに自分の考えていることを伝える場面全般が、ストレスフルになってしまいます

そうなってしまうと人前で話すということに対しても当然、
・不安
・緊張
・恐怖
感情が先に立ってしまい、

それらが元になって「人前で話すことが苦手」という苦手意識が生まれてしまうのです

では、こうした「そもそも、人と関わることそのものに不安や緊張が強い」場合は、どう対処していけばいいでしょうか

一般的には

「心配しすぎだよ」
「自然体で行けば大丈夫」
「堂々としてれば問題ないよ」

なんて言われてしまうのではないでしょうか

正直なところ、これらのアドバイスはほとんど役に立ちませんよね…

むしろ、

「それができれば苦労しないよ…」
「言われてもできないんだから、自分はダメだ…」

など、ますます自分に自信をなくしてしまったり、かえって辛い気持ちになってしまうことさえあります

行動的なアプローチで緊張と不安を克服

なので、この「そもそも、人と関わることそのものに不安や緊張が強い」ことに向き合い、改善しようとするならば、行動的なアプローチで対処していく方法をオススメします

そのための方法をこれからご紹介します
具体的には以下の3つです

  • 自分の不安のレベルを把握する
  • 身近な人を相手にロールプレイをする
  • 「ちょっと頑張ればできる」ことから挑戦する

以下に説明しますね

自分の不安のレベルを把握する

人前で話すことにしても、人と話すことにしても、緊張や不安が強くて苦手意識があると「人と話す=すべてできない、全部苦手」と思ってしまいがちです

ですが、それでは対処が難しくなるのでまずは自分の「不安のレベル」を把握しましょう
言い換えると、不安を数値化するのです

例えば、まず

  • どんな場面で
  • 誰が相手で
  • 何を話すときに

緊張や不安が強くなるのかを考えます

そしてそれぞれの状況で感じる緊張や不安の強さを10点満点で数値化し、不安の弱い順に並べ替えます

まずはこうすることで、今の状況を客観的に捉えることができます

身近な人を相手にロールプレイをする

次は、先ほどの不安のレベル表を参考に、身近な人を相手にロールプレイをしてみましょう
平たく言えば、練習するということです

スポーツ選手でも、いきなり本番の試合には出ません
最初は練習から始まります

これと同じように、人と話すことの緊張や不安に対処するにもやはり「練習」が大切なのです

「ちょっと頑張ればできる」ことから挑戦する

そして次は、「練習」のステップをちょっと上げます

先ほど提案したのは身近な人が相手でしたが、それを今度は、身近な人以外で話す練習をするのです

例えば、よく行くコンビニの店員さんに商品を手渡すときに「お願いします」という、会計が終わったら「ありがとうございます」という、そういった小さな一言からで構いません

少しずつ練習をしていくのです

このときのポイントが「ちょっと頑張ればできる」レベルの行動を選ぶということです


このような対処法を日頃から意識して取り入れていくことで、少しずつ「人と話すことそのものの緊張や不安」を修正することができます

そしてそれにともなって、あなたの「人前で話すときに緊張する」という悩みも軽くしていくことができます

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緊張の原因が「スキル・経験不足」にある場合の対処法 ステップ2-4

ここではあなたが【人前で話すことのスキル・経験不足】に原因がある場合の対処法です

人前で話すときの緊張の原因が【人前で話すことのスキル・経験不足】にある場合の対策としては【スキルを身に着けていく】ことを提案します

スキル不足が緊張に与える影響

人との会話も実は「スキル」の要素が大きいのですが、同様に「人前で話す」こともスキル、そして経験の要素はとても大きいのです

中には「なんとかなるさ」と抵抗なくできる人もいますが、そういった人は少数派です
むしろ、やったことのないことや経験の少ないことに対して不安や緊張を感じてしまうのは当然のことです

ですので、ここに当てはまったあなたはおそらく

  • プレゼンや会議など、人前で話す機会が少ない
  • 人前で話す場面でどう振る舞っていいかわからない
  • 会議やプレゼンなどで司会進行などを担ったことがない

ものと思います

実は私も、経験のないものに対しては「どうしたらいいんだろう…」と不安を強く感じてしまうタイプで、いざその場面に直面するとめちゃめちゃ緊張してしまうということが過去に何度もありました

改めて、経験不足だったんですよね

スキル習得のためのリソースと戦略

では、こうした【人前で話すことのスキル・経験不足】の場合は、どう対処していけばいいのかといえば、コミュニケーションに関して「経験を積む、スキルを身につける」ということになります

具体的には、以下の3つの方法をご紹介します

  • YouTubeや各種講座などで、スキルを学ぶ
  • 実生活の中でうまくできている人を見つける
  • どの場面でどんなことを話すか、あらかじめ準備しておく

以下に説明しますね

YouTubeや各種講座などで、スキルを学ぶ

繰り返しになりますが、人と話すことは「スキル」の要素が大きいのです

それは、一対一の場面だけではなくプレゼンや会議などの場面でも同様です

そして「スキル」は、だまっていて勝手に身につくものではありません
つまりは意識して学ばなければいけません

これは裏を返すと、スキルは学べばOKなんです
学び、練習することで身につけることができるのです

ではどうやってスキルを学ぶかというと、今は様々な講座やセミナーなどがありますし、さらにはYouTubeなどでも無料で学ぶことができます

あなたが使いやすいメディアを活用しながら、これらコミュニケーションに関する「スキルを学ぶ」という視点を持つことがまずは大切なことです

実生活の中でうまくできている人を見つける

次は、あなたの身の回りで実際にうまく振る舞っている人を見つけて下さい

これは心理学的にも「観察学習(モデリング)」と呼ばれる、スキル向上のための効果的な方法です

実際にうまくできている人にまずは意識を向けて、注目してみましょう

そしてその人が、どんな振る舞いをしているのかを覚えます

それから、似たような場面であなたもそのやり方を取り入れて試してみるのです

こういったモデリングのプロセスを経て、スキルを身に着けていくことが可能です

どの場面でどんなことを話すか、あらかじめ準備しておく

先にお伝えした2つとも関係しますが、事前に準備をしておくこともとても大切です

経験値が少なく、苦手意識があるからこそ行き当たりばったりは危険です

もしあなたがどうしても「人前で話す」シチュエーションになることが事前にわかっているのであれば、あらかじめどんなことを話すのか、準備をしっかりとしておきましょう

具体的にどんな準備をすればいいのかについては、これまでにお伝えしたように

  • YouTubeなどを参考にする
  • できている人の振る舞いや対応を真似する

といったことを参考に行って下さいね
自己流で行うよりも、うまくいっている人の真似をすることは成功への近道です


このような対処法を日頃から意識して取り入れていくことで、少しずつ「経験値不足、スキル不足」を修正することができます

そしてそれにともなって、あなたの「人前で話すときに緊張する」という悩みも軽くしていくことができます

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緊張克服のための習慣化とサポートの活用

ではここからは、それをいかに継続するかについての心理学的アドバイスをいたします

あなたの緊張の克服とは直接結びつかないように見えますが、実は緊張の克服には習慣化が重要です

例え「変わりたい!」と強く思っていても、従来の習慣に戻ってしまいがちです

ですので、あなたが「緊張を克服したい」と真剣に思うなら、ぜひこのパートも飛ばさずに読み進めてください

緊張克服への対処法を習慣にするために

あなたに合った緊張克服の方法を習慣にするために、非常に役立つテクニックをご紹介します
それは「if-thenルール」です

if-thenルールとは:
「もしAならば、Bをする」のように、特定の条件が満たされたときに、特定の行動をするというルールを自分で決めること

状況と対処行動をリンクさせることで、余計なことを考えずに、自動的に適切な対応ができるようになるテクニック

if-thenルールは、具体的には以下のステップで行います

  • 目標を決める
  • ルールを作る
  • ルールを実践する
  • ルールを見直す

実際に、緊張克服のための対処法を身につけるためにif-thenルールを取り入れるとしたら、以下のようになります

例えば緊張克服のために「呼吸法で感情の波を落ち着ける」という行動を習慣にしようと決めるとします
これが「(1)目標を決める」です

次に、「(2)ルールを作る」です
例えば「プレゼンでみんなの前で話すとき、発表者席に座る前になったら、ゆっくりと呼吸法を実践する」などですね

そしてそれを実践するのが(3)のステップであり、さらに、実践していく中で見直しをするのが(4)のステップになります

こうして自分なりに「AならBをする」のルールを決めることが、if-thenルールです
このプロセスを繰り返し実践することで、緊張を和らげる力がきっと、少しずつ身に付いていきます

このif-thenルールそのものは様々な研究に基づき、習慣化に非常に効果があるとされていますので、ぜひ、あなたの緊張克服にも取り入れて下さいね

サポートの利用で緊張克服を加速させる

ただそれでも、ときによって緊張や不安の感情が強くなりすぎてしまったり、疲れやその他の原因によって適切に続けられなくなってしまうこともあります

誰でも一人で「やるぞ!がんばるぞ!」と思っても、それを継続するというのはやはり難しいものなのです
あなたもそういう経験、ありませんか?

そういったときの対処法は「一人で頑張りすぎない」ということです
つまり、「誰かのサポートを得る」ということです

これまでの経験を振り返ってみてください
学生時代でも社会に出てからでも、わからなかったらまわりに相談するなど、誰かにサポートを得ながら一つ一つクリアしてきたものと思います

「緊張の克服」も同様です

そして、特にこうした心理的な課題においては、その分野の専門家であるプロの心理カウンセラーに相談されるといいでしょう

経験豊富な心理カウンセラーに相談することで、改めて客観的に問題を見直すことができますし、継続させるためのサポートもしてくれます

このように、あなたが真剣に悩みを克服したいのであれば、一人でなんでも頑張ろうとするのではなく、プロの心理カウンセラーのサポートを受けることがオススメです

それにより、あなたの緊張克服を加速させることができます

無料メール相談のご案内 〜あなたにあった緊張克服へのサポートを

実は私も、臨床心理士としてこれまでに、この「緊張を克服したい」といったお悩みへのサポートを長年続けてきています

そのサポートの中では、直接お話することに抵抗がある方向けに無料メール相談も実施しています
いきなり直接のカウンセリングや相談をするよりも、メールでしたらひとまず相談しやすいかもしれませんね

ですので、もしあなたが「今度こそ、人前で話すことの緊張を克服したい」と考えているなら、ぜひ一度、無料メール相談をお試し下さい

もちろん、メール相談を利用されるかどうかは、あなたの自由です

もしご希望の場合は、どうぞお気軽にご利用ください

このメール相談を通じて、あなたが人前で話すことの緊張を和らげ、自信を持って堂々と話すことができるよう、全力でサポートさせていただきます

最後に、私の無料メール相談に関心をお持ちであれば、いつでもお問い合わせください
あなたからのご連絡を心よりお待ちしております

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人前で話す緊張を克服する3つのステップ

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